空調設備工事の必要性や仕事内容、種類などを徹底解説！

室内の温度調整やコントロールを担う空調設備は、私たちの生活に欠かせないものです。住宅やビル、店舗に工場など空調はさまざまな場所に使われています。そういった空調には空調設備工事が必要なものの、いったい空調設備工事とはどのようなものなのでしょうか。

今回は空調設備工事について詳しく解説していきます。

空調設備工事とはどんなもの？

概要や仕事内容など、ここでは空調設備工事について説明していきましょう。

空調設備工事とは

空調設備とは室内の空気を安定な温度・湿度に保ち、さらに空気の汚れを取りながら循環させる、自動調整設備をいいます。空調設備工事は室内の空調を整える装置を設置する作業や、配管工事などを行います。さらに空調設備のメンテナンスから、保守点検までの作業も含むのです。

住宅マンションやビルなどで欠かせない空調設備を守り、作り上げていく業種です。

空調設備工事の仕事内容

空調設備工事は、さまざまな仕事内容をもちます。まず重要なのが「空調設備の設置業務」といえるでしょう。新しい店舗や施設・新築住宅・改装建物など、まだ空調設備が整っていない建築物に設置する業務です。空調機器やそれをつなぐ配管類など、建物の構造や配置などを理解しているプロの技術者や施工士によって、慎重に行う作業です。

また空調設備のメンテナンスや点検も、重要な仕事内容のひとつになります。空調設備に故障や不具合が起きてしまうと、工場や店舗・オフィスなどの場合は生産性の低下につながります。さらに住宅だと日常に支障をきたし、ひどい場合はそこにいる人々が、体調の危機的状況を招く原因となるでしょう。

そうならないためにも定期的な空調設備のメンテナンスや、修理・点検など細かい作業が必要になるでしょう。

空調設備工事の必要性

なぜ空調設備工事は建物に必要なのでしょうか。空調設備工事の必要性を解説していきます。

空調管理のコントロール

空調設備がしっかり整えられていない環境では、空調環境はコントロールできなくなります。日本は夏場が30度以上を超え、冬場は氷点下となる地域も多くある国です。空調管理がコントロールできていないと不快というだけでなく、人体にも影響をおよぼす可能性が高くなるでしょう。

空調設備工事は、空調設備を設置し定期的なメンテナンスも行います。快適で心地のよい室内の環境づくりと、健康を守るために欠かせない工事です。

空調設備の種類

次に空調設備の種類について5つあげていきます。空調設備にはどのような種類があるのでしょうか。

熱源設備

冷暖房や給湯などに使う熱をつくる装置をいいます。電気やガスなどを熱源とした設備で病院や工場、オフィスなど大勢の人が集まる建物には、欠かせない設備です。主にヒートポンプやボイラー・冷凍機、冷却機・熱交換器などがあげられます。

熱搬送設備

熱搬送装置とは温水管・冷却水管などの配管類や、吸気ダクト・ポンプ、送風機などを指すものです。配管で温水や冷水などをエアコンなどに搬送し、搬送するためにポンプで押し出し（または引き込み）をします。そして排気や吸気がダクトを通り、送風機で室内に送られるという仕組みです。

空気調和設備

空気調和設備とは、室外の気温に左右されることなく室内温度と、空気環境を安定した気温に保つための装置です。冷却コイル・加熱コイル・加湿器、除湿機・エアフィルタなどの設備があげられます。冷却・加熱コイルは、水や水蒸気など空気の間で熱交換するものです。

加湿器・除湿機は空気を安定した湿度に保ちます。またエアフィルタは空気中の塵や埃を取り除く働きもする装置です。

換気設備

室内の空気を外へ出す「排気」と、新鮮な空気を取り込む「給気」で構成されているのが、換気設備です。換気設備は、建物のなかで空気を入れ替える大切な役目ももつものとなっています。施設やビルなどではかならず義務付けられている設備です。

換気設備には自然換気と機械換気というふたつがあります。前者は外と中の温度差や風圧を利用するもの、後者は機械ファンなどを使って強制的に換気を行います。機械換気は第1種〜第3種まであり、それぞれ建物などの大きさや用途などによって、使い分けていくものです。

排煙設備

排煙設備とは、火災が発生した場合、大量の煙を屋外に排出するための装置です。避難時間と避難経路を確保するための設備といえるでしょう。排煙設備には2種類に分けられます。天井などの窓から必要な時に排煙させる自然排煙設備と、機械を使って強制的にダクトから排出させる、機械排煙設備があります。

排煙設備はビルや工場など消防法と建築基準法にもとづいて定められており、非常電源の備蓄も原則になっているのです。

まとめ