世の中には数え切れないほどの多くの工場が存在していて、そのほとんどで機械設備が使用されています。機械が安全に使用されているのは制御がしっかりとされているからです。機械や機器を制御するための工事によって成り立っているというわけです。
そこで今回は、機械機器制御工事の重要性やポイントについてご紹介いたします。
機械機器制御工事の重要性
私達の生活には数多くの製品が存在しています。機械だけでなく、その多くが工場で大量生産されていたりするのです。高品質な商品を大量に生産することでコストが抑えられ、世の中へ流通した製品を購入するという流れです。製造を支えているのは機械に他なりません。その機械が制御されているからこそ、設定通りに稼働ができているのです。
たとえば、機械が制御されていなければどうなるでしょうか。身近なもので炊飯器を例に挙げてみましょう。炊飯器はとても便利なもので、お米と水をセットするだけで、あとは時間が経てば自動的に美味しく炊きあがります。これも機械が制御されているからこそです。その昔は釜を火にかけて火加減を常に気にしながら仕上がるのを待つ必要がありました。それが目を話しても勝手に最高の仕上がりになるというのは大きなメリットです。
工場の機械に関しても同様です。精密機械が乱立している工場では、人間による作業よりも機械による制御によって成り立っています。24時間365日、変わらない安定した稼働ができているのは、全て制御ができているからと言っても過言ではないでしょう。
制御が進化するその先には、免疫性をもたせることが考えられています。人間は風邪を引くと、体内で原因となるウイルスを排除しようと免疫細胞が働きます。機械にはまだそういった仕組みはありませんが、もしも免疫性を実装できたならば、異常が発生した際にその検知から修復までを機械単体で行えるようになるのです。究極の制御となるでしょう。
機械機器制御工事で自動制御を取り入れる
機械の制御をするのであれば、自動制御がベストです。工場などでは24時間365日稼働し続けているため、それを人間が常に監視し続けるというのは現実的ではありませんし、非効率的でもあります。また、人間の場合にはついうっかり見落としてしまったり、誤った操作をしてしまったりする恐れもありますが、自動制御であれば基本的にはそのリスクがないのです。
制御という言葉にはたくさんの意味が含まれています。機械そのものの仕様を守るという意味もあれば、設定されたとおりに稼働するというのも制御によるものです。また、異常が発生した際に処理をストップするのも制御です。
代表的な自動制御の仕組みは以下となります。
シーケンス制御
JISで『あらかじめ定められた順序に従い、制御の各段階を逐次進めていく制御』と定義されている制御のことです。多くは、前段階と次行動の関係性における組み合わされた動作条件です。自動販売機でお金を投入してから飲料が出てくるまでの動作の中にも使用されていたりします。
フィードバック制御
フィードバック制御というのは、『フィードバックによって目標値と制御量の値を比較した上で、一致させるように訂正動作を行う制御』と定義されている制御です。たとえばエアコンのように、目標値として設定された室温に対して、実際の室温をフィードバックすることで同じ値にするために出力などを調整する際に使用されているのです。
コンピューターやプログラミングの複雑化によってできることが増えている一方で、制御に関しても同様に複雑になってきています。さらに人間での制御が難しくなってきていますので、自動制御によって、効率的に安全性を担保する必要があるのです。機械制御という目的を果たすためには、制御設備の工事も重要なポイントとなります。工事で何かしらの問題があると、制御にまで影響してしまう恐れが出てくるでしょう。
機械機器制御工事で導入可能なPLCとは
工場で稼働している機械を制御するにあたり、PLCという装置が活用されています。正式名称はProgrammable Logic Controller（プログラマブルロジックコントローラ）といいます。基本的にシーケンス制御と同じ動きをするものです。しかし、以下の点で従来のシーケンス制御よりもメリットがあるのです。
小型なので省スペースで済む
シーケンス制御に比べて、PLCはコンパクトです。従来ですとリレー配線をしなければならず、どうしても制御装置が大きくなってしまっていました。しかし、PLCではリレー配線が不要のためコンパクトとなり、あまりスペースに余裕がなかったとしても設置がしやすいのです。
動作変更がかんたん
使用する中で制御の内容などの変更が必要になることがあるでしょう。シーケンス制御ですと、変更内容に合わせて配線の変更をしなければならないなど、かなり手間がかかっていました。ところが、PLCはプログラミングによって設定変更が可能ですので、コードの変更だけでかんたんに動作変更を行うことができるのです。
機械機器制御はメンテナンスも大切
制御装置はメンテナンスも大切です。稼働開始後は休むことなく常にフル稼働していますので、消耗も激しくなってしまいます。メンテナンスをこまめに行うことによって、制御装置の寿命を伸ばすことになりますし、トラブルの防止にもつながります。また、メンテナンスのタイミングで最新モデルへの交換を行うこともありますので、常にベストな状態を維持するのであればメンテナンスをしっかりと行う必要があるでしょう。
まとめ
機械機器制御がされているからこそ、安全に問題なく多くの機械が稼働できています。機械機器の制御がどれほど大切であるか、ご理解いただけたのではないでしょうか。「株式会社旭電設」では、新設からメンテナンスまで、機械機器制御工事を請け負っております。機械機器制御をお考えの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
